結局、DXって何なの?どうやって始めればいい?

結局、DXって何なの?どうやって始めればいい?

株式会社Backpedal バックペダル コラム DX DXとは DXの始め方

近年、DXという単語を目にしない日はありません。
しかし、結局DXって何なのかをイマイチ理解できない方も多いのではないでしょうか。

今回は、DXとは?とその始め方についてお話いたします。

DX(Digital Transformation)とは何か?

DXとは、単なるIT化ではなく、「デジタルでビジネスモデルや働き方を変革すること」を指します。

アナログ業務のデジタル化や業務プロセスにデジタル化を取り入れることで、業務効率化や新たなビジネスモデルの形成を目指します。

DXと単なるIT化の違い

DXという言葉はよく聞きますが、実は「IT化」とは違います。 DXには 3つのステップ があります。

・デジタイゼーション(Digitization)
➡ 紙の書類を電子化する、手作業をシステム化するなど、アナログをデジタルに変えること。

・デジタライゼーション(Digitalization)
➡ デジタル技術を活用して、業務の進め方を変えること。
➡ 例:ハンコのための出社をなくすために電子契約を導入する、顧客対応をAIチャットボットにする。

・デジタルトランスフォーメーション(DX)
➡ さらに一歩進んで、ビジネスモデル自体を変えること。
➡ 例:NetflixがDVDレンタルからストリーミングへ転換したように、デジタル技術を活用して市場のルールを変える。

DXとは、単なるIT化ではなく「ビジネスそのものの変革」を意味します。
つまり、「紙を電子化したらDX」ではなく、「デジタルを活用して業務や価値提供のあり方を変えたらDX」となります。

とはいえ、最初の一步はIT化からです。
「ビジネスそのものの変革」をいきなりしようと思っても、なかなかできることではないでしょう。
まず、身近にあるアナログ的な業務のIT化(デジタイゼーション)に取り組むことが、DXの最初の一步に繋がります。

今DXが必要とされる理由は何なのか?

「なぜこんなにもDXが叫ばれているの?」

その理由は、以下が挙げられます。

① 労働人口減少で効率化が必須(人が足りなくなる)

少子高齢化で労働人口の減少は社会問題になっています。
働く人がどんどん減っているって、かなり深刻な問題だと感じませんか?これまで人海戦術でどうにかしてきたことも、今後はどうにもならなくなってくることでしょう。

② デジタルを活用する企業が競争優位に(顧客のデジタル化)

大半のことがデータ化できてしまう時代になっています。それは顧客データも例には漏れません。
データ化された顧客行動を分析し、より購買意欲の高い顧客にアプローチする方法があります。
これまでよりも低コストでの顧客獲得が実現可能なため、それが一つの競争優位に繋がることでしょう。

③ IT活用なしでは生き残れない(DXに遅れた企業の失敗例)

アナログ的なやり方では、企業の存続はないでしょう。
今後より一層発展していくIT。この流れに乗れないことは死活問題です。
社員は非効率なやり方で業務を行い、残業時間がかさむこともあるでしょう。かつては上手くいった古典的な手法では売れなくなってしまうこともあるでしょう。消費者や利用者もIT利用が当たり前の世の中になっているため、古典的な手法ではリーチさえできないこともあります。
IT活用なしでは、瞬く間に淘汰されてしまうかも知れません。本当にそれでいいのでしょうか。

DXの始め方(3つのステップ)

「DXって何から始めればいいの?」 に対して、具体的な進め方を示す

ステップ1:現状分析(課題を特定)

何が非効率なのか?どこに無駄があるのか?を洗い出しましょう。
机上の整理もいいですが、社員へのヒアリングも効果的です。
立場によって、非効率、無駄、と感じる部分が異なるため、それぞれの立場の社員へのヒアリングを行うのがいいでしょう。

例:「社内の紙申請が多い」「上長の承認が遅れ、業務が滞る」「承認が必要なものが多すぎる」「データ管理がバラバラ」

ステップ2:小さく始める(スモールスタート)

いきなり全てを変えようとせず、まずは部分的なIT活用から始めるのがいいでしょう。
最初から大きく変えてしまうと、これまでのやり方を変えることへの抵抗があったり、業務負荷が一時的に大きくなったり、という可能性があります。とはいえ、変化を嫌っていては、改善は進みません。一定の抵抗や負荷の増加も加味して、変革を起こしましょう。

例:「ワークフローシステムを導入」「データ管理を統一」

ステップ3:ビジネスモデル変革を視野に入れる

本来のDXは「業務効率化」だけでなく「価値の創出」です。これまでのビジネスモデルを強化するのもいいですが、新たなビジネスモデル創出のチャンスです。
これまで当たり前とされてきたもの「固定概念」を今一度疑ってみましょう。

例:「Netflixは単なる映像配信からオリジナル作品を作る企業へ進化」

DXを進めるために今すぐにでもやるべきこと

いかがでしたでしょうか。

DXは、新たな価値の創出です。
ただ、いきなりそれを行うのは難しいですし、できたら苦労しません。

まずは、現状分析から始めて、小さなIT導入を行う。これだけでもDXの立派な一步になります。
この一步なら、すぐにでもできそうですよね?

どんどんITが高度化し、DXへの取り組みもますます注目が集まっています。効率化による労働生産性の向上は、社員満足後向上にも繋がります。そして、効率化だけではなく、新たなビジネスモデルで売上を創出するDX。そこに取り組むことが、今後の企業の存続を握る鍵となると言っても過言ではありません。

まずはDXの最初の一步を踏み出しましょう。


今回の記事では、DXとは?とその始め方を解説いたしました。

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